外壁は、年月が経つにつれて自然と汚れてしまいますが、それは常に外気にさらされていて、雨風などを受け続けることで汚れが蓄積されてしまうから。外壁の汚れは、お店の見栄えに大きく関わるのはもちろんですが、実は耐久性にも繋がってきてしまうんです。あなたのお店の外壁を汚れにくくするためには、どんな外壁塗装をすればいいのか、一緒に確認していきましょう。

お店の外壁の汚れを防ぐには?

あなたのお店の外壁が汚れてしまう前に、外壁を汚れにくくしておくことができたら嬉しいですよね。

実は、塗料の中には外壁を汚れにくくする機能を持った塗料があるんです。

外壁の汚れを防ぎ、汚れにくくもできる塗料について、私と一緒に見てみましょう。

自分の店に合う汚れにくい塗料を選ぶには?

建物の外壁塗装で必要な塗料には、外壁を汚れから守ってくれる種類があります。

汚れから守ってくれる塗料は、一般的に「低汚染塗料」と呼ばれています。

あなたのお店を、汚れにくくする代表的な4種類の塗料の情報を、一緒に見ていければと思います。

シリコン系塗料

シリコン系塗料とは、約8~15年と高い耐久力を持ちながら、ほかの高耐久性塗料に比べて価格が安い、コストパフォーマンスに優れた塗料です。

汚れに強い性質も持っており、高機能・低価格なのが特徴。

フッ素系塗料

フッ素系塗料は、15~20年の耐久力を持つ高耐久性塗料です。

塗膜(塗料を塗ったときにできる薄い膜)が硬く、汚れが落としやすかったり、汚れを発生しにくい性質があります。

無機系塗料

無機系塗料も、フッ素系塗料と同じく15~20年と長持ちし、塗膜が硬く汚れにも強い塗料ですが、フッ素系塗料よりも耐久力が高い塗料です。

セラミック配合塗料

セラミックという硬い成分が入っている塗料。

セラミックが主な成分の塗料というわけではなく、シリコン系塗料やフッ素系塗料などにセラミックを配合するという形で機能を発揮します。

汚れが目立たない塗料を選ぶには?

お店の外壁は汚したくないけれど、毎日洗浄するのはやっぱり大変ですよね。

しかし、外壁の色を汚れが目立たないものにすることで、汚れが発生してもあなたのお店の見栄えに影響しなくなります。

汚れが目立たない塗料の色は?

お店の外壁の汚れを目立たなくするためには、基本的にグレー・ベージュ・茶色など、落ち着いた色の塗料で外壁塗装をするのがオススメ。

土や砂利など、自然のものに近い色を選ぶことで、あなたのお店の外壁に汚れが発生しても、目立たせなくすることができます。

汚れが目立ちやすい色は?

黒や白、原色などは汚れが目立ってしまいがちな色ですが、せっかく塗装をするなら、好みの色にしたいですよね。

汚れが目立ちやすい色の外壁でも、こまめな洗浄をすることでお店の外壁に汚れを定着させず、キレイな外壁を保つことができます。

外壁をこまめに洗浄する

軽い汚れであれば、市販の洗剤で汚れを落とせることが多いので、日頃からお店の外壁のお掃除を心がけておくと、塗料の色を気にする心配もなく劣化も防いで、お店の外壁をより長持ちさせることができます。

もし、外壁に汚れがこびり付いてしまっている場合は、洗浄機などの機械を使うという手もありますが、外壁や塗料の種類によっては塗装を剥がしてしまう恐れも。

汚れが酷いと、外壁が劣化していることも考えられるため、優良な塗装業者さんにしっかり見てもらうのがオススメです。

お店の外壁の汚れとは?

汚れとは常に、あなたのお店の近くにあるもの。

外壁の汚れを防いで、キレイなままの外観を保ちたいところだと思いますが、そもそも外壁の汚れには一体どんなものがあるのでしょうか。

カビ

外壁は常に雨や湿気にさらされるため、カビが発生してしまい、特に湿度の高い日陰や、緑の多い場所にはカビの根が張りやすいです。

防カビの機能を持った汚れに強い塗料でも、ひび割れや剥がれなどが起きてしまうとそこからカビの根が張ってしまうこともあります。

コケ・藻

コケや藻も、湿度の高い場所に繁殖する性質があるため、お店の近くに河川や用水路などがあったり、外壁の近くに草木や庭があると発生しやすくなります。

また、表面がざらざらしている外壁の場合はそこに水が溜まりやすいため、コケや藻にとって居心地がよくなってしまいます。

サビ

サビは、鉄製の外壁材や、雨樋の部品、手摺り、雨戸など、お店の金属部分に水が触れることによって生まれますが、お店自体だけではなく、お店の周りの金属からサビが移っている可能性もあります。

自転車や脚立、照明、ホースの巻き取り機など、お店の周りには金属製のものが意外と多く、これらが外壁に触れることで、外壁にもサビが移ってしまうんです。

排気ガス

排気ガスは物質ではなく気体なので、汚れとなって付着するイメージはあまりないかもしれませんが、甘く見てはいけません。

車の排気ガスや、外壁に取り付けられている排気口から出る空気は、小さなチリやホコリなどの汚れの元。

空気に乗って外壁に付着するため、広範囲に広まったり、チリやホコリの成分によって汚れの付き方にムラができて、余計にお店が汚く見えてしまいます。

チリ・ホコリ

サビや排気ガスもこれに含まれることが多く、砂や土ボコリもその一つで、汚れに含まれる成分によって付着の仕方や落ちにくさも変わってきます。

また、外壁の窓枠の下に黒く線状に伸びてできる「雨だれ」も、このチリやホコリが雨水によってできるものなんです。

外壁の汚れを放置しておくとどうなるの?

あなたのお店の外壁にできる汚れがどんなものかを見てきましたが、これらの汚れをそのままにしておくとどんな影響がでるのか、私と一緒に確認していきましょう。

外壁の劣化

外壁の汚れといっても、ただの汚れだと思って甘く見てはいけません。

汚れをお店の外壁に付着させたままにしてしまうと、外壁の傷み=お店全体の傷みに繋がってしまうんです。

では、あなたのお店の外壁についた汚れによって、外壁がどのように劣化してしまうのでしょうか。

サビが侵食して外壁が劣化

鉄部のサビを放置すると、サビの侵食によって穴が空き、スカスカの状態になります。

そのため、金属製の外壁や外壁内部の鉄部にサビができると、お店全体の耐久性が下がってしまうことに。

カビやコケ・藻の繁殖で外壁が劣化

カビやコケ・藻が繁殖することによって、外壁が腐食してしまいます。

外壁の塗料には、お店を守るための機能が備わっているのですが、その機能も失われてしまう恐れがあります。

また、外壁が変色してしまったり、カビによってアレルギーを発症してしまう可能性も。

お店の見栄えが悪くなる

外壁はお店の外観のほとんどを占めているため、お店の見た目に大きく左右します。

つまり、お店の外壁が汚れてしまうのは、お店全体の見栄えや印象が悪くなってしまうということ。

コケや藻が繁殖した部分は緑色になり、サビが侵食した部分は茶色になり、チリやホコリが付着した部分は黒ずみます。

このような汚れがあなたのお店のキレイな外壁を覆ってしまうのは、やはり気持ちの良いものではないですよね。

お店は、あなたの暮らしの中に当たり前にあるもの。

あなたの日常に欠かせないお店が汚れてしまうと、気持ちのいい生活を送ることも難しくなってしまうので、外壁の汚れを放っておいてしまうのはよくないことなんです。

外壁を汚れにくくするためのポイント

あなたのお店の外壁をキレイに保つために、外壁の汚れを防ぐポイントを覚えておいてもらえればと思います。

  • 汚れにくい塗料を選ぶ
  • 汚れが目立たない色の塗料を選ぶ
  • こまめに洗浄する

お店の外壁を汚れにくくするためには、日頃の洗浄だけではなく、どんな塗料を使って塗装をするかという点を考えることも大切。

塗料の選び方によってお手入れも簡単になり、あなたの暮らしも豊かになります。

外壁塗装は、塗装をしたあとに発生する汚れのことまでなかなか考えにくいかもしれませんが、塗装の前の塗料選びで汚れ対策をしておき、強くてキレイなお店にしましょう。