ファザード(ファサード)・看板の出来次第で、売上は大きく差が付きます。


『洋食店が二つ並んでいたとして、外観のキレイなお店とあまり外観の手入れの行き届いていないお店とでは、どちらの店に入りますか?』

答えは、ほぼ全員がキレイな店に入りたくなることと思います。

実際、初めてのお店に入る決め手の約87%は、『外観で判断する』というデータがあるほどです。 ですから、当然のように店舗経営においては、『外観は大きな集客ポイント』であるということになります。

またその他にも、お客様は、お店の外観を見て、そこに自分がほしいものがあるのか、もしくは自分にあっているお店なのかどうなのかを判断します。

要は、お客様は、外観の印象にそのお店の思いや理念のすべてが表われていると、感じ取っているのです。

ですが、ここで言う外観とは、何も建物のことだけではありません。看板はもちろん、表に飾られた花やオブジェ、イーゼルに掲げられたメニューなど、ファザード(ファサード)周りに添えられた物を含めたすべてを外観と呼びます。

そしてお客様も、メニューなども含めた、このファザード(ファサード)周りのすべてを見て、そのお店を判断しているのです。まず表にメニューを出していれば、お店のテイストがわります。値段を見て、ステイタスを思い、値段を確認することで安心感も生まれます。


さらに、ウェルカムボードがあれば、お客をもてなす気持ちを強く感じ取ります。
また、花が飾られていれば、オーナーの細やかな心遣いを感じ、おだやかで心地良い時間が過ごせそうだと期待を膨らませます。

お客様は、そのひとつひとつをお店のメッセージとして受け取るのです。ですから、自店を表現するメッセージのすべてをこめるつもりで、外観周りを飾っていきましょう。
そうすれば、きっとあなたの思いが、お店の前を通る人の心に届くことと思います。

そしてもちろん、あなたのお店を愛するお客様の心にも届くことでしょう。お客様の目に最初に入る部分なので、店頭集客を考えるなら、絶対に外せない部分です。
看板・ファザード(ファサード)は、店舗の売上の3割を左右すると言われているくらい重要です。

このように非常に大事な部分であるのに、うまく集客に活かしている店舗はそれほど多くありません。
以下のポイントを押さえて、継続的な集客が期待できる看板・ファサードにしましょう。

ポイント① 「“わかりやすさ”が最も大切です」

飲食店などのサービス業にとって、店の前を通る通行人は最も大切な見込み客です。
飲食店の場合、インターネットやチラシなどで見てというより、「たまたま通りかかったから」「職場や住居の近くだから」といった理由で来店する場合が大半です。
通行人から見てわかりやすい看板・ファザード(ファサード)にすることで、「入ってみようかな」と思ってもらえる店にすることができます。

ポイント② 「看板の文字や写真はなるべく大きく」

看板がなるべく遠くからでもわかるように、文字や写真はなるべく大きいものを使いましょう。気づいてもらうためには、離れた場所からもわかるように工夫することが大切です。また、大きな文字・写真でインパクトを与えることができれば、通行人の記憶に残るため、日が経ってからの来店も期待できます。

ポイント③ 「見えやすい角度・位置に設置する」

店舗の前を歩いたり車で通ったりし、どの角度・位置に看板を置けば目立つのか、よく観察しましょう。通行人がどのような気持ちで見るのか、何度も確認することが大切です。

ポイント④ 「看板の内容は適切か」

通行人がパッと見てわかる業態・商品をアピールできているか、よく考えましょう。わかりづらかったり、混乱を招くような内容になっていないか、気をつけてください。こだわりが強いと、わかりづらいことに気づかない場合もあります。以下の5つの情報を伝えるのが、看板の基本です。

1.業態 2.メニュー 3.店の売り 4.価格 5.雰囲気

特に、1~5の情報は欠かせません。業態にもよりますが、なるべくすべてを盛り込む必要があります。過不足はないか、注意してください。