設備工事には以下のような工種があります。
・電気工事
・ガス工事
・水道工事
・給排気工事
・空調工事
それぞれにどの程度の費用が必要になるのか、目安として相場価格を覚えておきましょう。
電気工事
コンセント・スイッチ・照明のための配線や取り付けは電気工事が必要となります。
また、業務用機器などは一般的な100Vではなく200Vの電圧が必要になることも。そのような場合には幹線の引き換え工事が必要となり、その分の費用が必要です。
電気工事の相場は80万~120万円程度と考えておきましょう。
ガス工事
飲食店や美容室であれば、給湯や調理にガスが必要です。物販であってもスタッフルームに給湯設備をつける場合はガスを利用することになります。
ガス工事の相場は20万~60万円程度ですが、居抜き物件の配管延伸程度であれば10万円程度で工事することが可能です。
水道工事
水道は、どんな店舗であってもトイレや水道を使うため必要となる設備工事です。水回りが点在するほど、水道工事の規模が大きくなるため費用は高くなります。
特に飲食店は油脂や食べ物くずを収集するグリストラップの設置が義務付けられており、美容室はシャンプー台のために水道管の大きさや水圧を確保しなければならず、その分費用がかかります。
スケルトン物件の場合は水道工事も1から行う必要があるため、飲食店の場合は60万~120万円程度が相場です。
給排気工事
店内の換気のためには給排気工事が必要です。特に飲食店の場合は厨房の換気が必要となり、特に前述した通り焼肉店のように各席に排煙設備が必要な場合は費用が高くなります。
どの程度の給排気設備を設置するかによって費用に差が出ますが、一般的な相場は美容室なら20万~25万円程度、飲食店なら80万~100万円程度です。
居抜き物件で給排気設備が整っている場合は、工事の必要はありません。
空調工事
空調工事は室外機の設置場所や空調設備の種類によって費用が変わります。
- クレーンで高い場所に吊り上げて室外機を設置する
- 室外機と空調設備が離れている
- 天井吊型の業務用エアコンを導入
上記のような場合には、空調工事の費用も高くなりやすいでしょう。
天井吊型のエアコンは8馬力や10馬力といったパワフルなものがあるため、広い店舗にはおすすめですが設置費用が高くなります。
一般的な空調工事の相場は50万~100万円程ですが、居抜き物件で空調設備があれば点検や部分的な修理のみで対応できることもあり、そのような場合は10万~20万円程度で済みます。