これから開業されるあなたは、きっと腕がいいはずであると思います。
飲食店なら調理場を任されていたでしょうし、美容室なら指名が多いスタイリストだったかもしれません。そんな、腕に自身がある貴方ほど、開業前にきちんと意識しておく事があります。
それは、貴方は今日からプレイヤーではなく、経営者であるという事です。
新規開業者の8割の方は、頭で解っていてもこの事が本当に解っていない為、せっかく高額な費用を投資し商売を始めても、1年と経たず廃業してしまうのです。
これから開業される貴方には絶対失敗して欲しくないので厳しい事を言いますが、腕がいいだけでは商売になりません! 腕がいいだけの方は沢山独立開業されてるのです。
スポーツの世界で、「名選手=名監督ではない」とよく言いますが、独立開業されるにしても同じことが言えるのです。
重要な事は、いかに経営者目線で利益を追求出来て、経営面を客観的に重視できる方が生き残れる世界なのです。
よく、初めて開業される方で多い質問で、「かっこいい今風の店舗にして下さい」という依頼がありますが、この質問をしてくる方は、統計的に1年程度で潰れる店舗のオーナ様の特徴になります。
特に初めての開業ですので、かっこいい職場にしたい気持ちもよく解りますし、かっこいい店舗の方がお客様も多く来るのでは?と考える気持ちもよく解ります。
しかし、デザインばかりに気を取られ、機能性を損ねてしまったり、席数を減らしてしまっては、結果的に売り上げを大きく減らすことになりますし、見た目が良いだけの店舗は、初めは珍しくお客様が来店してくれても、半年もした頃には飽きられてしまうのです。
この様に、開業準備の時点から経営者目線で見ることが非常に重要ですし、「腕がいい」から、「かっこいい店舗」だから流行るわけではない事を意識しておく必要があります。